この訪問着は、最高ランクの手刺繍の訪問着です。
全体を手で刺繍して柄が出来上がっています。
丸い輪の中に鳳凰や騎馬兵の絵柄を表現しているのは、金の刺繍や白い小花の刺
繍などです。沢山の金銀の刺繍糸が使われていますから絹糸の美しい発色で
とても光沢がある豪華な訪問着になっています。
スワトウは、中国の広東省東部にある汕頭地方で受け継がれる手刺繍で、竹や籐を使った円形の刺繍枠と針・糸・はさみだけを使って平らな布に針を刺し、刺繍の入った図柄も美しく作り出しているのです。
柄を良く見ていただくと、沢山の穴が模様風にあいています。
元々無地の布に手仕事で穴を開けながら模様を刺繍で作り上げて行ったのです。
生地全体に、これだけ沢山の穴を開けつつ美しく刺繍していますから1年で
はとても出来ません。3年手程度かかって作り上げた逸品です。
金を沢山使っていますから、とてもとても豪華です。
パーティ着のようにお召しいただくと最高に格好良いです。