とても細い糸を使った12マルキという最高に細かい柄が沢山入った大島紬です。
この上なくおしゃれですばらしい琳派の絵柄です。
泥染め大島紬で、シャリンバイの煎出液と泥土を用いて染色しており
特有の渋い黒地に淡い茶味の絣文様です。
琳派の絵柄で、黒地に波と太い木に紅白の梅のつぼみです。
泥大島なので全体に迫力があり、特に黒い部分の周囲の金色の部分が美しく目立ちます。
絵柄の見事さ、泥染めの深い味わい、細かい糸で沢山の絵柄を織り込んだ12マルキの見事さ
泥黒と金色と少しのローズの可愛さです。
芸術品のような匠さと絵のような美しさと着易い色あいです。
今、大島紬は、絣が出来る人がどんどん辞めてしまいましたので10軒も残っていません。
今、紬全体に言える事ですが、絣がどんどん出来なくなっています。
この12マルキ総絣は、本場大島紬の織物協同組合の理事長をなさっている機屋さんが
組合の100周年記念作品として作成したものです。
通常では作れない芸術性や技をたくみに使っています。
この大島紬は、こんなものは作られていないので出会えない逸品中の逸品です。
美しい迫力を持ちながら、着易い色合いでも有ります。
美しい着姿を是非拝見したいですね。