この季節になると、毎年、結城紬を出して着ます。
今朝も、タンスの奥から引っ張り出してきてアイロンをかけます。
アイロンをかけながら、その風合いと亀甲柄の美しさにうっとりします。
この結城紬は、産地を訪問した時に機にかかって織られていたものです。
少しピンクがかったベージュ色が、窓からの光に当たって
何とも言えない色の美しさがありました。
似た色で織り上がったものが何枚かあって
それらを当ててみましたがピンと来なかったのです。
無理を言って、織り上がったものを送っていただいて
当ててみたら、とても良かったのです。
繊細にきちんと端正に織られた亀甲柄の美しさも
最高に好みです。
それから、毎年秋から冬、そして初春にも着る度に嬉しくなる紬です。
本場の地機ではない高機の結城紬も良い味わいですが
比べて分かる、本場結城紬の深みです。