きものの和柄の革新に見る「色」の重要性

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園遊会のように、「和柄」のきものや帯が必要な場面と言うのはかなり多いです

おしゃれでモダンな方にとって、「和柄」って苦手と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、「和柄」も変化しています。
日本の古典的な和柄を良く見ていただきたいのですが

「古い」と感じさせるものと「何だか素敵」と思わせてくれるものは色合いが違います。

古典柄ですから、その柄を変化させることは出来ないのですが
色を、昔の色ではなく、「今の色」に変えることで「今風に見えて素敵」と思えるのです。

このような色の変化は、とても少しずつ、時間をかけながら行われています。
洋服の色の変化、お客様の嗜好の変化などに影響を受けながら
一軒の染め屋さんの1枚のきものの色が少し変わって
その様子を見ながら、何ヶ月か後にも少しだけ変わるという具合ですから
本当に時間がかかります。
しかし、昔の古典柄をお召しになった方と、そんな新しい和柄色を
お召しになった方の着姿は、とても大きく違います。

「古い」と「新しい」なのです。
お召しになる方々は、この点に気をつけなければいけません。

「お高い訪問着を持っているからいいわ」とか
「古典柄は変わらないわよ」と思っていらっしゃる方の注意点です。

そんな時は、帯を今の色合いに変えるとか、小物を変えるとか
コーディネートの工夫が必要です。
また、この事は、「色が時代性を現すのに大きな役割を果たしている」と

いうことを意味しています。

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