こんにちは きもの人の伊藤康子です。
お世話になります。
きものを楽しむということはこういうことなのです!
というようなコーディネートが出来ました。
滝沢先生の訪問着「鯉の滝登り」は、鯉が滝を登る見事な作品です。
縁起が良く、フォーマルとして第一礼装でお召しいただけます。
http://kimono-bito.com/item.php?item_id=009141
また、中国のことわざで『後漢書』李膺伝に語られた故事によりますと
李膺という宦官の横暴に憤りこれを粛正しようと試みるなど公明正大な人物がい
ました。
司隷校尉に任じられるなど宮廷の実力者でもあったのです。
もし若い官吏の中で彼に才能を認められた者があったならば、それはすなわち将
来の出世が約束されたということでありました。このため彼に選ばれた人のこと
を、流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて、
「竜門に登った」と形容したといわれます。
このように、鯉が竜門を登り切って龍になる、つまり大成するということで
合わせる帯は龍の帯が最適と思われます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E9%BE%8D%E9%96%80
しかし、鯉に龍ですから、上品さが欠かせません。
そんな中で最適な佐波理の帯がございました。
それが添付画像のコーディネートです。
さすがに佐波理の帯だと思います。
この帯は、昼間の日差しではグレーの大人しい帯で龍の姿は目立ちません。
また、照明の加減で添付画像のように青や緑に変化して見えます。
上質で上品な力強いコーディネートになっています。
ああ、きものを着るということは、こんなに楽しいのだわと思います。
きもの人 伊藤康子