K様は、今月還暦をお迎えになる、おしゃれで働きさかりのお医者様です。
遠峰先生のおあつらえ染め名古屋帯は、とても魅力的で、何か作りたいけれどどんな柄が良いか分からない。
還暦の赤を意識する訳ではないけれど、赤い色というのは悪いものを寄せつけない、魔除けの意味があるのですから、少し気になります。
そこで茜色の地色でお誕生日花のりんどうで、染めていただくことになりました。
茜の地色が一番難しいのですが、この中の3の色になりました。
そして、りんどうは、遠峰先生がこんな絵柄を描いて下さいました。
図柄は明るい感じが希望で、ぷくっとした蕾が好きなので、どこかに入れてくださいということです。
お持ちの何本かの紬に、よく合う色合いにしたいです。
また、遠峰先生から、青紫のりんどうではなく、黄色のりんどうのお花というご提案も有りました。黄色のりんどう!すごい!
実際のお花の色ではなく、色と柄をデザイン化して、一層素敵にして
下さる遠峰先生の帯の完成が楽しみです。
私が染めていただいたさぎ草の帯の白抜きの部分は、すごく エッジが利いた線になっています。
その秘訣を先生にお聞きすると、表と裏の両方から糸目友禅を
施して下さっているということです。
まあ、考えても見ませんでした。
両面から糸目友禅をすることで時間と手間が2倍かかりますが
それだけ見ごたえがある作品になります。
この白抜きの描き方をK様の帯にも使って下さいます。
良い循環のおあつらえが出来たら嬉しいです。