平日と日曜日で開催のコーディネート講座も活発です。
今回のテーマは、「似合わないものを似合わせる」でした。
例えば、この左の訪問着は、お召しのY様と個性や色がマッチしていないのです。
こんなきものをY様がお召しになる場合、
強烈にY様らしい色や柄のアイテムを加える必要が有ります。
特に首回りはとても重要なので、この画像のように金とグレーがかった
藤色の組紐の半衿を入れたり、強烈にモダンなグレーシルバーの
袋帯を加えて、視線をそこに集めます。
似合わない訪問着に目が行かないようにするのです。
ですから、その修正用のアイテム探しがとても難しくなります。
右の紬のように、とてもとてもお似合いのきものは、普通の帯でも
色んな色の帯でも使えて選択肢が広がります。
「似合う」ということは、とてもとても重要なのです。
N様の場合、左の着姿は無難に完成しています。
きものと帯がグレー、黒系なので、帯締めと帯揚げで色を添えているのです。
綺麗な色の明るさが有るのですが、帯揚げのピンクと帯締めの朱色は
色の種類が違うので調和に戸惑いが見られます。
また、3月も近くなり、日差しが明るいさわやかな色合いを求めています。
ということで、右の帯締め、帯揚げにすると、シャープでモダンで
明るい日差しに対して主導権を取れる着姿になるのではないかと思います。