今日は、北浦和で開催されている埼玉県の県展に伺いました。https://www.pref.saitama.lg.jp/f2216/geibunsai/kenten.html
審査員も努めていらっしゃる伝統工芸展入選作家大島律子先生の作品を拝見しました。
とても大切に手織りなさった紬は、一見茶やグレーに見えますが
ピンクや緑の糸も使われています。
とてもとても繊細に多くの手間がかかっています。
縦線のコントラストを強くせず
紬糸の他に「生糸(きいと)」を使って、絹の艶やかさを出しています。
圧倒的に深いこだわりが、見事に完成した作品となっています。
大島先生の紬を私は、「都会的な紬」と呼ばせていただくことが多いです。
自然で素朴で何気ないのだけれど、「着姿」がとても洗練されているのです。
図案を作る、糸を選ぶ、糸を染める木や草や実を自分で集める、自分で染める,
整経する(設計図に合わせ、糸の種類、太さ、量を決め、
経糸と緯糸を決められた長さと本数を作る)、染める、手織りするなどの工程を大島先生は、全部お1人で行っています。
国産の糸を厳選して丹精こめた作品は、県展や日本工芸展に入選して高い評価を得ています。
大島先生が作られる大切な作品は、わが子のようにいとおしいのです。
大切にお召し下さる方に是非出会っていただきたいです。
草木染め手織り紬 大島律子作
http://www.kimono-bito.com/list.php?d_id=20190616204817&category_id=0049