単衣・夏の長襦袢を作る際の留意点 衣紋抜き/衿/着丈

1)衣紋抜き付けるかどうか

衣紋抜きの役割は、

衣紋抜きとはコーリンベルトなどを通す穴が付いている衿をきれいに抜く

とされていますが

実際には、衿の後真ん中の一部分だけを引っ張ることになるので
それだけでは着姿は綺麗になりません。
上半身全体から両手でしっかりと空気を抜いて、布を下に引き下げる作業が必要です。

また、紐を通す穴は必要ありません。
横の力でしっかり締めることが大切です。
紐に穴を通して使うことで、その後の直しなどが行いずらくなります。
着付けの方法にもよりますが、「きもの人着付け」では、衣紋抜きは使用しません。

もちろん、必要でしたらお付けいたします。
2)半衿
絽か塩瀬か

袷(10月から5月)と単衣(6月と9月)の季節の半衿は、塩瀬です。
7月と8月は、絽です。
単衣と夏兼用の肌ごこちは、6月から9月までお召しいただけますが
半衿は、単衣と夏で塩瀬か絽が使い分けた方が良いのです。
しかし、半衿の付け替えはめんどうなのと温暖化から
6月中旬以降の着用であれば絽の半衿で良いと思われます。

ご着用日の日程で絽か塩瀬か選んで半衿をお付けになると良いでしょう。

3)長襦袢の着丈

長襦袢の着丈は、きものの着丈よりは少し短くです。
長襦袢は、おはしょりがないので、その長さのままお召しいただく
ことになります。

お仕立ての際は、身長から頭分を引いて着丈を割り出します。
しかし、これでは、実際の最適な着丈が違うことがありますから
一番良いのは、ご希望寸法を測っていただくことです。

長襦袢の衿後の真ん中(=背中心)から裾までのご希望実寸を
計って下さい。cmで結構です。

または、着慣れて、ちょうど良い着丈の長襦袢の着丈を測って下さい。

20130801134000-7

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