今年は、夏の訪問着もほとんどないような有様でしたが
袷の訪問着の生産量もとてもとても少ないのです。
今日、ある帯屋さんの新作発表会に行きました。
数少ない逸品帯はますます少なくなっていて
振袖の帯は、皆無になっていました。
振袖も作っている所がほとんど無くなっているのですが、帯よ、お前もか!です。
おあつらえのマントは、縫って下さる縫製士さんの体調も
良くないのですが、生地が有りません。
単品で入手出来るような生地の生産がほとんどないのです。
入手出来る数少ないものは、とても高額になるのです。
おしゃれな方が、どうしたのかな?と思うような
おきもの姿をなさっているのを拝見すると、
それだけ皆様がもっと困っていらしゃるのだろうと思います。
こんな中で、「こんな顔の千鳥の帯は有りませんか?」というような
探し方はもう通用しません。
七宝柄の江戸小紋というような一般的な柄でさえ、探しても無いのです。
その時に一番大切なのは、個性とライフスタイルにあうということです。
他のお好きな柄になさるとか、お好きな色になさるとか。
それだけ、ものが無い時代です。
余裕を持って、お早めに確実におしゃれなものを手に入れてお召し下さい。
以前は、探せばいつか出会えるような時代でしたが、
もう、待っていても、なかなか出会えません。
その点では、今は、「おあつらえ」が、きものに於いては、とてもチャンスだと言えます。
高い力をお持ちの先生に、直接、あなたのためだけに作っていただくことが出来ます。
おあつらえのポイントは、ご自分の気持ちを誠実に伝えることと
信頼してお任せすることです。
一番大切なのは、その両者を知って、確実に橋渡しをする人の存在です。
ゼロから作り上げるのは、見えない不安は有りますが、作り上げる楽しさは 最高です。
是非、そこまで行っていただきたいです。
逸品帯のメーカーさんが、1本から帯を織りますとおっしゃっています。
伝統工芸展入選作家高橋孝幸先生の絞りのお振袖もおあつらえが効きます。
が、1年は待っていただきますので、お早めに!ということになります。この訪問着のお振袖バージョンは、約3ヶ月で間に合います。