東京都美術館で伊藤若冲展が開催され、大変な人気です。
生誕300年ということで、また、新たな絵画が発見されて注目を浴びています。
1000年後に自分を理解してくれるだろうという言葉を残すなど
当時の世界に受け入れられない別格の世界観を描ききっています。
下絵を書かずに一気に精緻で沢山の技を書き上げる日本画の
集中力やこだわりや、目指すものの高さは多くのことを教えてくれます。
この意志の強さや表現の強さ、一般的ではない強い表現は、明らかに
Viaje(ビアージェ)タイプの方と思われます。
重ねた色の多さで表現する微妙な色合いや
胡粉で強い白を使った色表現や
多くの線が、1つも重なららずに描かれていることなど
染色の世界に共通するものです。
若冲ほど強く求める姿は、坂井教人先生の姿に結びつきます。
特に最高作品 訪問着オーロラの下に染められたきもの全体を覆う線の
描き方と、交わる所がない線表現の巧さと完成した作品の素晴らしさです。
芸術を追求する方々の高い意思に触れることが出来るのは大きな喜びだと思います