似合うことの重要性

90歳の方のお祝いのお席のきものは、結局この色無地と龍村の袋帯になりました。

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おきものを軽くして、帯が主役のコーディネートです。

紋紗のコートは、日よけ、ちりよけとして欠かせません。

このきものに決めるのに、箪笥の中のきものを沢山出して、かなり悩みました。

冬の柄の訪問着が多い私の訪問着として残るものは多くないのですが

何と言っても、「似合わない」ものは、何回出しても全く着ないのです。

似合わないことがどれほど着る機会が少ないことになるのかと、改めて痛感しました。

それから、とても似合う物でも、春の日差しに対して暗いと、せっかくのシーンに合いません。

という選定で、この色無地の色を優先して選んだのです。

カジュアルな風合いの生地を滝沢先生に私色で染めていただいたこの色は

安心して多くの場面で着ることが出来ます。

しかし、この色無地に染め帯では、お祝いの軽すぎます。

また、娘の華やかな色合いの組紐の袋帯も合うと思ったのですが、

それではカジュアルすぎると思ってこの龍村の袋帯にしました。

帯締めは、イエローがかった薄い黄緑です。春にイエローは良く合います。

これからきものライフをスタートなさる方も、現在進行形の方も、

しっかり、「ご自分に似合うきものや帯」をしっかり把握なさって下さい。

そうしないと、箪笥が膨れるばかりで、いざ着るときに「どれも合わない」ということになります。

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