親は、「思いやりの有る子供に育って欲しい」と願うことが多いです。
では、「思いやり」は、どこにあるのか?
6つの個性を見ても思いやりが特徴として出ている個性は無いのです。
ピンクの愛情深さは、自分が子供や家庭への愛情が強いということで、
それがわがままに繋がることや自分勝手や周囲との調和より自己主張という側面も有り、
「思いやりがある」ということにはなりません。
どなたにも感じが良い白タイプも、「思いやり」から来ている行動とは言えないと思います。
となると、「思いやり」は、個性ではなく、人間関係から習得する後天的な学習によって
得られるものではないかと思います。
ビジネスで成功なさっているある経営者の方が、ご自分の仕事とは直結しない会の運営を
とても一生懸命になさっています。それらを通して関係する方々にとても思いやり深く
親切に接して下さいます。
なぜ、そのように「思いやり深いのですか?」とお聞きすると、
「私は、おばあさんのめんどうをずっと見ていたからなの」とおっしゃいます。
それが人々に思いやり深く接する原点になっているようです。
事務所の造りもとても暖かい愛情深い色合いやレイアウトになっています。
この方は、常に見られるご自分を意識している白と、見られることなんか気にしない
愛情深いピンクという相反する2つの個性を強くお持ちだと思われます。
ビジネスライクな白と家庭的なピンクの両立は難しいのですが、このような活動を通して
ご自分の個性の最大化をなさっているようです。
ビジネスを押し進めるだけではご本人の均衡が難しいというような自己調整という面が
有るのだろうと思います。
人々は様々な個性を持っていて、個性によって向かいたい方向性が違います。
それが社会のニーズや状況の変化によって自己実現の可能性を邪魔したりします。
それらに立ち向かい、少しでも個性の最大化ができることが自分自身の幸せとなり、
社会にも貢献できるのではないかと思います。