おしゃれなきものアレンジ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

目を見張るような着物姿の方にお会いしました。

とっても暑い昨日16:00の日本橋、あちらから素敵な白い紬姿の方が

向こうから歩いていらっしゃいます。

白髪に素敵に調和した十字絣の着物姿です。

でも、何かが違う???????????????

何だか帯の部分が??????????

どんどん距離が接近してきて、分かって来ました。

「帯がない!」のです。

はあああ・・・・。 「帯がない」

目の前の信号で止まられたので、近づいてお声をかけずに

いられませんでした。

「あのう・・、二部式でいらっしゃいますか?

巻きスカートになっているのですか?」

「そうなんです。つぶしちゃうのも嫌ですから」

「長襦袢は、どうなさっているのですか?」

「長襦袢は普通です。」

衿は普通に重なっていて、ウエスト部分に5cmほどのマチが

付いていました。

衿が右上から左下に下りたところに、共布で飾りりぼんのような

ものが付いていました。

お袖は、着物の袖です。 年齢的には、70台位の方でしょうか?

年齢を超越した、とてもおしゃれな方でした。
「最近、二部式の着物を見かけなくなった」とつい先日思っていた

ばかりでした。

これまで、着物ワンピースや二部式着物など様々なアレンジが
着物において行われてきました。

沢山着る時代には、「より楽で機能的に」でした。

今、あまり着ない時代になったからこそ、「より楽で機能的に」なのですね。

楽で機能的にするには、何かを捨てるとか変えなければいけません。

この方の場合は、帯を捨て、着物の生地の風合いを取っています。

衿もお袖も捨てていません。
十字絣のすばらしい風合いは、遠目でもはっきり伝わって来ました。

手織りでかっちり織られて、美しい黒白の風合いは、目に残る美しさでした。

着物のあり方を考えさせていただくおしゃれな着姿でした。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
多言語翻訳 Translate »