重要無形文化財本場結城紬とは、(Important Intangible Cultural Properties)

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重要無形文化財に指定された本場結城紬をご紹介します。

重要無形文化財本場結城紬160亀甲総柄 菊 濃い緑に色
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011441

本場結城紬の中でも現在、最高品質の紬になります。
160亀甲総柄(=細工)という、1寸(約3cm)四方に160個の亀甲柄が入る超精密な絣技法
を使って手織りしています。
それだけ細い上質な糸を作り、絣作りや地機に多くの時間と手間をかけています。
3年近い年月で作り上げた逸品です。
全体に日本の国を代表する「菊」の花柄が入り、深緑の中に 明るい緑、オレン
ジ、クリーム色などが入っています。
遠目で無地にも見えて、年齢に関係なく、長く愛して伝えていただける逸品です。

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重要無形文化財本場結城紬160亀甲トビ 花ブーケ 藤紫色
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011442

女らしいエレガントな色合いの藤紫色をした本場結城紬です。
160亀甲という、現代の結城紬の中では、一番細い糸を使って優しい曲線で
小花のブーケの柄を織っています。
縦糸と横糸で直線を織ることで柄を表現しますから、細い糸ではないと現すこと
ができない繊細さが見事に織り出されています。
長く伝えて愛していただけるおしゃれな本物の伝統工芸品です。

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重要無形文化財本場結城紬160亀甲トビ 花家紋 濃緑
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011443

凛としておしゃれな深緑色をした160亀甲トビの本場結城紬です。
160亀甲という、現代の結城紬の中では、一番細い糸を使って優しい曲線で
美しい花家紋柄を織っています。柄の中にオレンジ、エメラルドグリーン、ベー
ジュの色が入って華やかです。
縦糸と横糸で直線を織ることで柄を表現しますから、細い糸ではないと現すこと
ができない繊細さが見事に織り出されています。
長く伝えて愛していただけるおしゃれな本物の伝統工芸品です。

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重要無形文化財本場結城紬100亀甲総柄 優しい小花薄緑
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011444

優しく可愛い花柄を美しい優しい緑の地色で表現した100亀甲総柄の本場結城紬
です。100亀甲とは、1寸(約3cm)四方に100個の亀甲柄が入る超精密な絣技法で
す。
薄い緑の地に墨色で小さな沢山の花柄を織り込んでいます。
縦糸と横糸で直線を織ることで柄を表現しますから、細い糸ではないと現すこと
ができない繊細さが見事に織り出されています。
長く伝えて愛していただける愛情深い本物の伝統工芸品です。

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重要無形文化財本場結城紬100亀甲総柄 幾何学 濃いグレー
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011445

男前な凛とした雰囲気がする、とてもおしゃれでモダンな100亀甲総柄の本場結
城紬です
100亀甲とは、1寸(約3cm)四方に100個の亀甲柄が入る超精密な絣技法で
す。
濃いグレー地の中に、薄いベージュの細い糸で幾何学模様を織り込んでいます。
どこにもない、おしゃれなスーツのような雰囲気です。
縦糸と横糸で直線を織ることで柄を表現しますから、細い糸ではないと現すこと
ができない繊細さが見事に織り出されています。
長く伝えて愛していただける愛情深い本物の伝統工芸品です。

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重要無形文化財本場結城紬100亀甲総柄 市松 ベージュ
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011446

知的でおしゃれな100亀甲総柄の本場結城紬です。
100亀甲とは、1寸(約3cm)四方に100個の亀甲柄が入る超精密な絣技法で
す。
薄いベージュの地色に、墨色でとても繊細な市松柄が手織りで織り込んでいます。
愛おしくなるような手仕事の暖かさや高い完成度が伝わってきて、どこにもない、
おしゃれな雰囲気です。
縦糸と横糸で直線を織ることで柄を表現しますから、細い糸ではないと現すこと
ができない繊細さが見事に織り出されています。
長く伝えて愛していただける愛情深い本物の伝統工芸品です。

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この着物は、日本の高い技として国が認めた重要無形文化財に指定された本場結城紬です。
その希少価値は、大変高く、年々入手困難になっています。

■ 重要無形文化財とは

「重要無形文化財」とは、日本の文化の中でも高度な技術・芸術性・歴史的意義を持ち、次世代に確実に継承すべき技術や芸能に対して、国が公式に認める制度です。
形の残る建造物や工芸品ではなく、“人の手による技”そのものが文化財として指定されるのが特徴です。

指定を受けている技術は極めて少なく、その価値は「国が保護しなければ失われてしまうほど希少であり、日本文化の核となる技術」であることを意味しています。

■ 本場結城紬は、日本の歴史の中で特別な価値を持つ理由

本場結城紬は、茨城県結城市・栃木県小山市を中心に1,300年以上の歴史を持つ、日本最古級の絹織物です。

特に「本場結城紬」は、原始的とも言える手作業を現代まで守り続けていること
糸づくりから織り上げまで一貫して職人の手技によって行われること
世界的にも類を見ない「真綿から手で引き出す糸による織物」
千年以上続く“結城の生活文化そのもの”としての価値

これらが高く評価され、「結城紬の製作技術」そのものが重要無形文化財に指定されています。

つまり本場結城紬は、単なる高級着物ではなく、日本の歴史・技・文化の象徴と
して国が守り続けるべき無形の宝なのです。

■ 160亀甲・本場結城紬が高額な理由

160亀甲は、結城紬の中でも最高峰の技術力を必要とします。
そのため高額になり、その理由は大きく3つあります。

① 糸づくりから異次元の手間

本場結城紬独自の「真綿からの手紬ぎ糸」は、1反分で約4,000時間かかることもあります。
均一に糸を紡ぐ熟練技術が必要で、現代でこの糸を作れる職人は限られています。

手紡ぎ手織りならではの質感があります。
糸をすべて手で紡ぎ、手織りで仕上げることで生まれる柔らかさ
機械では出せない、自然な揺らぎと光沢
使うほどに体になじみ、着る人だけの味わいが深まります

② 160亀甲という超細密な絣(かすり)

160亀甲とは、1寸(約3cm)四方に160個の亀甲柄が入る超精密な絣技法です。
亀甲ひとつが非常に小さく、気の遠くなるほど細かい括り作業が必要です。
括りのズレは柄のズレにつながるため、職人の集中力と精度が問われます。
作れる職人がごくわずかに限られます。
絣作りだけで数ヶ月、織りでさらに数ヶ月かかります。

手紡ぎの絹糸を職人が地機で織り上げ、1年以上かけて仕上げられる、まさに「一生もの」と呼べる反物です。

素材: 100% 手紡ぎ絹
技法: 手織り・160亀甲総柄(細工)・160亀甲トビ・100亀甲総柄・100亀甲トビ
産地: 茨城県・栃木県
文化財: 重要無形文化財認定
状態: 新品(未使用)

織りの特徴

1. 160亀甲総柄の緻密さ

亀甲柄は細かさを数字で表現します。
現在、160亀甲が結城紬の最高峰です。
200亀甲は、現代の技術でも作ることがほぼ不可能とされています。
160亀甲は職人でも作れる人数が非常に限られ、市場に出ること自体が極めて稀少です。

2. 総柄と“飛び”柄の違い

総柄:反物全体に模様が広がるタイプ
飛び柄:模様が間隔を空けて点在するタイプ
総柄の精緻さは、まさに職人技の極致です。

3.地機(じばた)

本場結城紬は、地機という特有の織り方をしています。
腰に巻いた綱の張力だけで経糸を支える原始的な織機で、
織り手の体重移動によって微妙な力加減を調整できるのが最大の特徴です。
力を加えすぎないため糸に負担がかからず、空気を含んだような柔らかさと軽さ、しなやかな風合いが生まれます。
また、熟練した職人が一日数十センチしか織れないほど手間がかかり、微細な“ふくらみ”や“揺らぎ”を
持つ唯一無二の布地になる点も地機ならではです。

  

③ 経済価値ではなく “文化価値” が価格に含まれる

結城紬は、職人の高齢化・継承者の減少により製作できる量が年々減少しています。
特に160亀甲は作れる人が極端に少なく、市場では「今後はもう作れなくなる可能性が高い」と言われています。
そのため、“最後の本物”を求める国内外のコレクターや愛好家により評価が上がっているという背景もあります。

茨城県結城地方と栃木県足利地方で受け継がれてきた技術という明確な伝統性があります。
手紡ぎ・手織り・総柄・160亀甲という条件をすべて満たす反物は世界でも極めて稀少です。
日本の重要無形文化財に認定されている文化的価値は折り紙付きと言えます。

■受け継ぐ紬

結城紬は、着れば着るほど体に馴染んで育っていきます。
愛用できる文化財”と言われるのはそのためです。

もし一点、将来に残したい着物を選ぶとしたら、
160亀甲は、代々受け継ぐ価値のある一枚です。

価値・証明書として、重要無形文化財指定の証紙付きます。

■ まとめ

本場ゆうきつむぎ・160亀甲は、 国が守るべき「重要無形文化財の技」で作られ
千年以上続く日本の生活文化の結晶で さらに作れる職人が極めて少ない至高の細工
であるため、市場で最高級の価値を持ちます。

160亀甲を作れる職人さんは高齢化が進み、毎年、生産できる反数が減り続けています。
特に、160亀甲の中でも総柄(=細工)と呼ばれるものは、全体に多くの柄が入るので
糸作りから地機まで、とても大変な手間と時間がかかっています。

「高額」なのではなく、その価値と手間と歴史を考えると“適正価格”と言える希少な着物です。
一生ものの逸品として、特別な日や次世代への贈り物にも最適です。

This kimono is authentic Yuki Tsumugi, designated as an Important Intangible Cultural Property by the Japanese government for its high craftsmanship.
Its rarity is extremely high, and it is becoming increasingly difficult to obtain each year.

■ Important Intangible Cultural Properties

“Important Intangible Cultural Properties” represent Japanese cultural assets possessing advanced techniques, artistic merit, and historical significance. This is a system through which the national government officially recognizes skills and performing arts that must be reliably passed down to future generations.
Its defining characteristic is that it designates the “skills performed by human hands” themselves as cultural properties, rather than tangible structures or crafts.

Only a very small number of techniques receive this designation, signifying that their value is so rare that they would be lost without national protection, and that they represent core techniques of Japanese culture.

Translated with DeepL.com (free version)

■ Why Authentic Yuki Tsumugi Holds Special Value in Japanese History

Authentic Yuki Tsumugi is one of Japan’s oldest silk textiles, boasting over 1,300 years of history centered around Yuki City in Ibaraki Prefecture and Oyama City in Tochigi Prefecture.

Authentic Yuki Tsumugi holds particular value for the following reasons:
It preserves primitive, handcrafted techniques to this day.
Every step, from thread production to weaving, is consistently performed by artisans’ handiwork.
It is a globally unique textile woven from thread drawn by hand from raw silk.
Its value as the very essence of Yuki’s living culture, sustained for over a thousand years.

These qualities are highly esteemed, leading to the designation of the “Yuki Tsumugi Production Techniques” themselves as Important Intangible Cultural Properties.

In essence, Honba Yuki Tsumugi is not merely a high-end kimono fabric. It is an intangible treasure that Japan must preserve as a symbol of its history, craftsmanship, and culture.

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