呉服の世界の縮小と時代の変化

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私も、もちろん、好きなものしか欲しくはありません。
今しかない、これしかないと言われても好きでなければ
興味がありません。

誰でもそうだと思います。

しかし、一方、呉服の世界が縮小して
作る方々の多くがやめてしまっていますから
探しても、待っても、好きなものに出会えない時代になっています。

最近も、しっかりした染め屋さんがなくなりました。

「こんな色が有ったら良いですね」
「こんなお着物があなたに似合うと思います」

と言えても、今は、その実物がないのです。

だったら「あつらえ」と思っても、それさえ難しくなってきました。
「着物は日本の伝統文化だから無くならない」とみんな思っています。

私もそうだと思います。

でも、誰がどうやって維持していくの??
また、1人の方に必要なものをしっかり追求すると
どんなに沢山の着物や帯が有っても
そこには無いことがほとんどです。
ですから、その都度、その方のその場面のために
全国の産地や仕入先に何軒も問い合わせて調達します。

きものは、何軒もの作り手から
帯も、何軒もから
帯締め、帯揚げも「こんな色」「こんな風合い」をと細かく。

このやり方は、業界のやり方ではなかったので
風当たりが強かったのですが、他に方法があると思えませんでした。
そうやって着姿を完成させてきたのが
「きものライフコンサルティング」です。
http://www.kimono-bito.com/z-70213cordinate/index.htm
このコンサルを受けて下さった皆様が、それらのお着物や帯を
長くご愛用下さっているのが何よりも嬉しいです。
http://www.kimono-bito.com/z-70213cordinate/consultant-example.htm
日に日に作り手は弱って行くので
多くの技が日に日に無くなって行っています。
しかし、いつの時代も、「時代」が進む方向と共に歩むことしかできません。

「着物」は、すばらしいものを沢山持っています。

私も「着物」を通して多くのことを学び得ることが出来ました。

お着物をお召しになる皆様が、お着物を継続して愛して
下さることを願っています。
動画「東京日本橋きものを楽しむ学校」を発信しています。

https://www.youtube.com/channel/UC-TCRxVppnvONjVWtxAoDoQ
「昔はこうだったのね」

と言われるかもしれない(苦笑)等と思いますし
人によって異なる解釈もありますが
伝えられることは伝えておきたいと思って発信しています。

ご覧いただけましたら幸いです。

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