1年に１度しか見ることが出来ない天蚕を日帰りバスツアーで見学いたします。
天蚕（てんさん）は わが国在来の代表的な野蚕で、クタギ、コナラ、カシワ、シラカシ
などの葉を食物として飼育されています。
天蚕糸（てんさんし）は、天蚕の繭からとった天然の繊維で、
萌黄色の独特の光沢を持ち、絹に比べて軽くて柔らかいのが特徴です。
糸の中に空気が入っているために保温性が高く、染料を吸着しにくいために
染めることが出来ません。
天然の色合いを楽しむ逸品きものと言えます。
今の季節は、天蚕が脱皮して幼虫になっている時期です。
7月末にこの蚕を収穫します。ほおっておくと蛾になってしまうのです。
天蚕の農園をみて、糸をつむいでいる工程もご覧いただけます。
天蚕は、屋外で育った限られた蚕を使ってきものを作るので
数に限りがあり生産量がとても少ないので、幻のきものとも言えます。
また、天蚕を真綿にして本場結城紬に織った織物もご覧いただけます。
天蚕は、透明感が高く大変美しいうすい黄緑色ですが、精錬してセリシンという
タンパク質を取ると、その黄緑色は消えて白っぽくなってしまいます。
しかし、実際にきものとして着ると、室内では薄いクリーム色ですが
屋外にでて日の光をあびると、綺麗な黄緑色に見えるのです。
日時：７月９日（日）
8:00 東京駅丸の内北口改札前集合・出発
昼食：道の駅霊山たけやまでお蕎麦
群馬県 天蚕農家 登坂農園見学
帰路
18:30：東京駅到着
参加費：バス代と昼食代 7,000円（事前にお振込み下さい）
服装：天蚕飼育ハウスは、屋外の農園ですから日よけ対策と歩きやすい服装で
ご参加下さい。
バス会社：麻布自動車観光
