本場結城紬の中でも、特別な存在として知られているのが「160亀甲(ひゃくろくじゅっきっこう)」です。
この数字はデザインの名称ではなく、絣模様の“細かさ”を表す技術的な指標です。
約3センチ四方の中に、160個もの亀甲模様を表現する――それは、人の目と手の限界に挑むような精密な仕事を意味します。
絣の工程は、図案通りに糸を括り、染め分けることで柄を生み出す高度な技法です。
160亀甲ともなると、一本一本の糸の位置を極限まで正確に管理しなければなりません。
わずかなズレがあれば柄は崩れ、反物として成立しなくなってしまいます。
そのため、このレベルの絣を扱える職人は全国でもごくわずかしか存在しません。
さらに、結城紬特有の「手つむぎ糸」もこの希少性を高める要因です。
袋真綿から糸を引き出し、均一に整える作業には途方もない集中力と経験が必要です。
160亀甲の反物一反を完成させるまでには、糸づくり、絣、織りのすべてを含めて長い時間がかかります。
場合によっては3年近くかけて製作されることもあります。
現在、結城紬の生産量は最盛期と比べて大幅に減少しており、とりわけ160亀甲のような超細密品は流通量が極端に少なくなっています。つまり、店頭に並ぶこと自体が非常に稀で、「見られることが奇跡」「出会えたらご縁」と言われる存在なのです。
160亀甲の本場結城紬は、単なる高級着物ではありません。それは、人の技術の極限と、日本文化の底力を象徴する“布の芸術品”といえるでしょう。
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