十三詣りのきもの選びの難しさと楽しさ
十三詣りのきもの選びは、いくつかの留意点が有ります。
留意点は2つ、サイズとその年齢に合う色合いです。
十三詣りといいますと、小学6年か中学1年ということになります。
身長は、155cm-160cm程度だと思います。
ということは、大人と同じような身長です。
しかし、まだほっそりしていたり、幼さが残るお顔なのです。
つまり、その年齢のお子様らしい可愛さとか子供らしさが色や柄として必要になります。
色はとても重要です。
若い色と言うと、はっきり強い色合いになります。
↓の中のパンチが効いた色:純色:強くはっきりした明るい色です。
http://www.kimono-bito.net/wp/?p=485
そんな色合いがあるきものを探すことが必要です。
次にサイズの問題です。
7才のお祝い着では小さく、十三詣り用に作られたおきものはとても少ないです。
また、十三詣り用に作られたきものでは、その1、2年しか着ることが出来ない用尺になっています。
ですから、大人サイズの小紋、色無地、訪問着、振袖の中から十三詣りで使えるきものをお探し
することになります。
大人サイズの反物であれば、十三詣りでは、大人サイズに仕立てて、長い着丈は、内揚げとして
入れたり
おはしょりで調整したりして、その後も長くお召しいただけます。
ただし、ここでは欲張らないで下さい。
大人サイズなので、サイズとしては一生着られるのですが、その年齢に合う色合いが変化しますから
30歳まで着られたら良いと思っていただいた方が良いでしょう。
もし、長く着られるとしたら、滝沢先生のおあつらえのようなおきものです。
http://kimono-bito.com/y-photogallery/kyumiko.php
http://kimono-bito.com/y-photogallery/oichiko.php
Ichiko様のお嬢様ここちゃんの緑のおきものも、Yumiko様のお嬢様あきちゃんのおきものも
年齢を超えて個性に合わせていただいたすばらしさから、本当に長くお召しいただけると思います。
十三詣りでお使いいただけるようなきものの例です。
柄が入ったものの方が賑やかで可愛さが出せます。
|
|
地色が濃く可愛さがある色無地に組紐の袋帯です。 |
|
|
付け下げ調に前後の裾に柄が入った色無地です。
袖丈を長く出来る四丈です。さわやか系の方に。 |
|
|
成人式の振袖まで行かない大人しい振袖です。
袖を短くも可能です。 |
|
|
本格的な京友禅の訪問着です。
可愛さは少ないのですが、綺麗な地色と柄の明るさが有るので
若々しい帯を加えて個性に合えば素敵です。 |
|
|
このように、13歳という年齢の可愛さ、十三詣りという用途の
華やかさにプラスして
どのようなお嬢様かという個性にあわせることの重要さが出てきます。 |
↓の個性の部分は、とても大きいのです。
http://www.kimono-bito.com/y-150209klcon/index.php
このように、お嬢様の13歳を祝うお気持ちを、形に現れる色柄などで伝え残していただくことが
出来ます。