安曇野穂高天蚕糸100%九寸名古屋帯 入荷中!

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安曇野穂高天蚕糸100%九寸名古屋帯 無地柄あり柄なしが 入荷中です!

安曇野天蚕生糸100%の九寸名古屋帯です。
名古屋帯として締めやすい硬さに織っています。

安曇野穂高天蚕糸100%九寸名古屋帯無地柄あり
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011098

本体価格3,800,000円
地球儀のような柄が地紋で織り込まれています。

安曇野穂高天蚕糸100%九寸名古屋帯無地柄なし
https://www.kimono-bito.com/item.php?item_id=011099

本体価格3,600,000円

〇希少性と価値
多くの方が出会うことがとても難しい、100%国産の天蚕で織られた九寸名古屋帯です。
長野県安曇野で織られるこの天蚕は、その生産の困難さから安定的に生産することができず、大変希少性が高いものです。

近年、天蚕100%の着物や帯は、製品化することができていませんでした。
糸として京都などの市場に販売し、様々な形で着物や帯の中に使われることはありましたが
天蚕100%の着物や帯を作ることは多く行われていませんでした。
ここでご紹介する帯は、天蚕100%で帯を織りあげることに成功したすばらしい価値のあるお品です。
現在3本の帯が出来上がっています。
天蚕100%の着物は、まだ出来上がっていません。
それほど多くの困難をかかえ、簡単にはできないお品なのです、

天蚕は、光沢の美しさとしなやかさから「繊維のダイヤモンド」とも呼ばれます。
それは天蚕という自然界で育った蚕の糸を使うことで出来上がるのですが
天蚕の飼育の難しさと糸取や織る事の難しさで生産は容易ではないのです。
一般的な糸に比べて50倍近い価格がつく、非常に高価な糸であり、その糸を100%使って織っています。

〇天蚕とは
一般的な繭は、家蚕(やさん)と呼ばれて、室内で桑を食用として育てている白い繭です。
改良を重ねて糸を取りやすくしているので、年に4回程度糸をとることができます。

しかし、この天蚕は、屋外の天然の樹木の下で放し飼いにしている蚕から糸を取っています。
野山でクヌギやナラなどを食物として育ち、屋外のネットを張った中で放し飼いにします。
天然の状況で消毒や殺虫を行わないので、虫や猿に害を受けたり病気になるリスクがとても高いです。
このため、安定した量の糸をとることがとても難しいです。
天蚕を育てることが難しい、安定した糸をとることが難しい、織ることも難しいという糸なので
製品化がなかなかできないのです。

〇糸の特徴
しかし、天蚕の繭から採れる天蚕糸は、淡緑色で、独特の光沢と優美な風合いを持ちます。
光沢の美しさは驚く程です。優しく穏やかで上品な輝きがあります。
また、とてもしなやかでふんわりとして肌に触れていると優しい温かさを感じる糸です。
その希少性から「繊維のダイヤモンド」とも呼ばれています。
繭は、一般的な白い繭よりも少し大きく緑色をした繭になります。
これは、繭の中の黄色い色素があり、光を受けて緑に変色します。
座繰機から繰糸する生糸と、真綿から紡ぐ紬糸が織り糸として使用されています。
この帯は、生糸を使っています。

また、天蚕糸が通常の絹糸と決定的に違うのは、繊維としての強さです。
家蚕の糸に比べて大変強いのです。
そのために、とてもシワになりにくい生地になっています。

天蚕は、家蚕の糸と比べると 伸度が高く、軽くてふくらみがある糸なので
織るのはとても困難で熟練の技が必要になります。
伸び収縮みするのでそれを計算して機にかける必要があり、人の経験から生み出す予測測定力が必要です。
横糸も織りが難しいが縦糸に入れる事が一層難しく高い技が必要となります。

〇産地
産地は、長野県安曇野市です。
長野の中央部に位置し北アルプスの山麓に広がる豊かな自然にあふれた場所です。
澄んだ空気と清らかな水が流れます。
天蚕を日本で初めて産業品として飼育を始めたのが安曇野の有明地方で天蚕の発祥の地です。
200年以上に及ぶ天蚕業の歴史を持ちます。

〇生産量と歴史
江戸時代末期から天蚕を育てることは行われていました。
最盛期の明治30年には年間300万粒の繭を生産できました。
しかし、現在は、年間1~2万個です。1反に必要な繭3000個です。

産地の方々が天蚕を何とか次世代に伝えたいとの思いから、様々な努力と工夫を重ねて
ここでご紹介する帯が出来上がりました。
天蚕の着物は、まだ製品化することができていません。

〇天蚕の帯のコーディネート
糸と生地の風合いの良さを生かすコーディネートになりますから
帯締めや帯揚げの使い方がポイントになります。
エレガントな帯締め、パンチが効いた帯締めなどの違いで着姿が大きく変化します。
また、草木染手織り紬のようなお着物との相性が良いでしょう。

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