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■ 心をつむぐ 大島律子の世界

 

..... 櫟 ( くぬぎ ) の実..

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ぶな科・コナラ属
英名・King ob Oak

日本、朝鮮、中国に分布する落葉高木。高さ15mにもなる。(足立神社にて)

   
5月ころ多数の黄褐色の小花を付ける。
堅果は大型で球形。翌年の秋に成熟する。
(俗称ドングリ)
秋には落葉せず、翌春、新芽と替わって落葉する。
   


古代の茶色を染めた 橡 ( つるばみ ) は、 櫟 ( くぬぎ ) の実を用いて染めたとされているが、ぶな科の同じ様な実をすべて利用した。

くぬぎは国木が訛ったものらしい。
古名はつるばみ。

古代より染色に用いられていた。

   

母と神社の森の中に櫟 ( くぬぎ ) の実を拾いに行った。10月にしては暑い日だったが森の中はひんやりと静かだった。母はお参りをしてから拾い始め、かなりの量を拾ってくれた。帰って計ったら4kgも。着尺1反分を染めてグレーの濃淡の着物を織りたい。

   

1日陽に干してから染め始める。
まったくままごとのごとく。
8回くらい煮出してもまだ色が出てくる。色と一緒に実も砕け濁ってくる。
布で漉して染液 とする。

   
毛糸を染めて見る。茶味の染液 。
   

アルミ媒染でベージュ色。

鉄媒染で薄ねずみ色。

 

....どんぐりの種類.....

 

....白樫....

ブナ科


山地に生える常緑高木。

垂れているのが雄花
樹皮は黒色

平安時代には白樫で黒袍を染めたと『枕草子』に記されている。


アルカリで茶色、鉄で黒ねずみから黒色。
葉で灰色、銀ねず、薄色が美しい。


.... 槲 ( かしわ ) ....


ブナ科の落葉高木。

若葉を柏餅に使用。

樹皮、緑葉も染色に用いる。

鉄媒染で黒茶、何回も染め重ねて

黒色を染める。

 

.... 粗樫 ( あらかし ) ....


関東以南に生えるブナ科の常緑高木。

白樫より葉が大きい。


アルカリで赤味の茶色。

鉄とアルカリの併用で煤竹色を染める。

 

.... 小楢 ( こなら ) ....


山野に多くみられる落葉高木。

薪炭用として植林。古名『ははそ』


晩秋に黄葉、若木の葉は紅葉。

ははそもみじ。


鉄とアルカリの併用でこげ茶を染める。

萬葉集『 山科 ( やましな ) の 石田 ( いしだ ) の小野の 柞原 ( ははそはら ) 見つつか君が 山道 ( やまじ ) 越ゆらむ』

宇合卿 ( うまかひのまへつきみ )


.... 水楢 ( みずなら ) ....

小楢よりすべて大型なので大楢の名もある。

もっと大きくなるのが 楢槲 ( ならがしわ )

 

 


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