東京から上越新幹線で越後湯沢着、そこから塩沢までは、電車の乗り継ぎがとても悪いので、自動車で移動します。
到着した塩沢は、古い静かな町並みです。
人々が絹や木綿を着るようになる前、
多くの人が麻を着た時代がありました。
この越後では、上質の麻織物を作って、中世には京都・大阪方面へ相当量を販売し
江戸時代には、幕府への上納も行なわれました。
この時代以降原料の苧麻【ちよま】は会津地方の良質のものを使用し、それまでの平織【ひらおり】に工夫を加えた縮【ちぢみ】も作られるようになり、生地を薄く軽くつくる技術が向上しました。
これには越後地方の雪と湿度が大きな生産条件でも有りました。
これらの技術は、雪国としてのこの地方文化の特質であるとともに、このように原料から加工技術の全般にわたって純粋に古法を伝えているものほとんどなく、貴重な存在として、工芸技術と染織において、
小千谷縮と越後上布が 重要無形文化財に指定されています。
現在、とても細い苧麻(ちょま)で織る重要無形文化財の越後上布は、年間10反以下の生産量で、実物をご覧いただく機会はほとんど有りません。
是非、産地に行って工程をご覧いただきたいですし、重要無形文化財の越後上布は、お誂えでご注文いただきたいです。
作り手が心をこめて作るこの越後上布は、生産反数が少なすぎて、きっと、待っていても、あなた好みのものに出会える機会がほとんどないでしょうし
作り手は、あなた好みを汲み取れる人です。
細い糸で織る越後上布は、夏の紬として最高の着心地で、お手入れもし易いです。
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