◇八掛けの生地の違い
メーカーによって品質が違いお値段も違いますが、 生地質によって下記のように分類されます。
真綿紬、チェニー、紬、パレス です。
それぞれの特徴は下記のようになります。
いずれも正絹で、糸質と撚糸などが異なります。
ただし、一般論というより、 あるこだわった裏地メーカーさんの場合です。
ここまでこだわった裏地を作っていらっしゃる 所はほとんど有りません。
◇真綿紬の八掛け :
今まで真綿紬の八掛けって有りませんでした。
それを真綿糸をつないで良質の八掛けを作りました。
縮みにくく、紬のきものとのそりが大変良いです。
◇チェニーの八掛け:
糸のよりの掛け方は右よりと左よりが有り、ほとんど どちらかの回転です。
その両方を使ってよりをかけたので、摩擦に対して強く 大変縮みにくい上質のものが出来ました。
紬よりも丈夫です。
羽二重風でつるっとした生地で柔らかいきものにも紬 にも合います。
◇紬(綾織)の八掛け :
撚りは使っていない。
チェニーよりも丈夫さは減るが、チェニーよりも 縮みにくく、風合いが良く、紬のきものに合います。
◇パレス(変わり精華)の八掛け :
従来の一般的なパレスは縮み易かったが、このパレスは改良して 縮みにくく、摩擦に強く、大変丈夫で高品質。 柔らかいきものや大島紬に合います。
それぞれの特色を表にしました。
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丈夫さ順 |
収縮率順 |
表地 |
特色 |
真綿紬 |
3 |
2 |
紬 |
強撚糸 |
チェニー |
1 |
3 |
紬と柔らかもの両方 |
左右両方の撚りをかけている |
紬(綾織) |
4 |
1 |
紬 |
撚りはかけてない |
パレス(変わり精華) |
2 |
4 |
柔らかものと大島など |
従来のパレスと違って摩擦に強い |
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