きもの美人

秋  No.2   2000年 (4)
 


アートフラワーはプロ級で、青山や原宿のお店で悦子さんの作品を売っていました。
アートフラワーを作るために、草花を集めて花びらを1枚1枚観察したり、絞って色だしをしたりします。

着るのに好きな色はモスグリーンですが、どんな色にも挑戦します。

きものも洋服感覚で気軽に組み合わせます。


松下 悦子さん
鋳物で有名な川口の工房で、すずを使って煎茶道具を作っている作家、喜山(きざん)さんの奥様です。

茶の湯釜の人間国宝、故角谷一圭さんをご主人の伯父様に持つ芸術一家です。



悦子さんの着こなしは、「はんなり」。

丹後ちりめん地に、ロ−ズマリー、ラベンダー、タイムのハーブで染めた更紗柄のきものです。

インド、ペルシャなどを発祥地とする更紗(さらさ)模様ですが、その後オランダ、フランスを経て日本に伝わったそうです。


着付けは3回習いましたが、後は自己流。
改良枕やゴム式のひもは使わないで、従来式の着付けをしたい。



袋帯は手とたれを結ばず、
引っ掛けるだけで結びます。
これだと、帯が痛まなくて
良いですよ、と。




更紗のきものにすくいの帯
娘さんの高校の文化祭等にも
着て
行った、出番の多い
お気に入りの
組み合わせです。


ご主人の個展や展覧会の時は
きものを着て出かけ、
内助の功を発揮します。

















夏以外は良くきものを着ます。
夏は、クーラーをかけて、
洋服の上に帯板を付けて
帯結びの練習をして、
秋を心待ちにします。
大のきもの好きです。
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