絹100% 藍染師:大澤石雄
自然から生まれた本物の藍が根本的に異なるのは、化学染料を使用せずに発酵菌を使用するので、 文字通り藍が生きていることです。 本物の藍は着るほどに色が冴えると言われますが、これは使い込むことによって良い風合いが出るという 意味だけではなく、発酵菌やニカワ質という物質のはたらきによって色が冴え、青みが増してくるという 科学的根拠のある現象も含まれているのです。
日本にのみ残る「灰汁醗酵建藍染」。この藍染は、藍草の葉を醗酵させ「 (すくも)」という染料を造り、 それを堅木の「灰汁」で溶き醗酵、粥状に炊いた「麩(ふすま)」を与え染色します。 手間がかかり、非効率的だが、他には真似出来ない色を醸し出してくれます。 愛情を注ぐと美しい紫紺の華を咲かせ、幾度も甕に浸け、水にくぐらせるときれいな色を重ねてくれます。 手元を離れてからも持つ方と共に長く年を重ねてくれるのが本物の「藍」の魅力です。
天然藍を使用しておりますのでお買上いただいた後で 色止め加工に1ヶ月半から2ヶ月のお時間を頂戴いたします。 TRHT
帯:232000 仕立て:8000 解説: 藍染師:中西桂秀 IRSR |