草木染め
    

自然界の中から、こんな色合いが出せるってすごいと思いませんか?
草木染め等の天然染料は、化学染料と違って
色素を多く含んでいるので、顔映りがとっても良いのです。
お顔の色を引き立たせてくれますよ。
 


   

柄に気を取られるものと違って、無地に近い物ほど良い生地、良い染めが必要です。
手紡ぎ、手織り、草木染めでしっかり織られた牛首紬の糸は、こんなさっぱりした色合いの時にとてもきれいに映えます。
幅広い年代の方に着ていただきたい、しゃれた赤です。
  

優しくて深みがある、良い色合いですね。はんなりと着れそうです。
深まっていく秋や寒い冬にも、こんな明るい色合いが、
華やかさを演じてくれます。
クリスマスとかお正月決めさせてくるきものになりそうです。

草木染めの知識   


牛首紬の先染めは、全て草木染めです


「色が生きている」草木染めを一言で表現する言葉です。
合成染料と違って、自然の植物そのものを染料とする草木染めは、草や木の樹脂や、葉、幹の材、そして花や実、そして根を利用して2000年以上もの古い時代から、世界の衣服を染色しました。

また、草木染めは、染色した時よりも、日が経った方が良い色相になると言われます。
染料によっては、温度や湿度によって変化する場合があり、その変化が以前にもまして良いことがあるのです。

「時代がつく」といいますが、長く置けば置くほど色が良くなり、10年置けば落ち着く。20年置けばもっと良くなると言われてもいます。
また、草木染めは、
糸質を傷めないという長所があります。
染色の性質上、絹の膠漆(こうしつ)セリシンを通して繊維に染めつくために、色の表面をセリシンが被っていることになり、絹本来の光沢を失わないのです。

正倉院、法隆寺などの古代の染色品が現在まで保存されてきた理由は、その保存方法もさることながら、最も重要なことは、その染色がこの草木染めだったためです。

草木染めの染料は、
漢方薬に使用されているものが多くあります。寺田寅彦氏の随筆の中で、幼い頃、怪我をした時に、たもとくそ(たもと)を傷口につけた思い出が出てきます。
これは、紺絣の木綿のきものを着ていて、その藍染めの殺菌力を利用したものです。
草木染めのきものを身に付けることが、どんなに体に良いか、計り知れません。
 

しかし、草木染めは、大変な手間を必要とします。数十回、場合によっては百回以上も染液に浸しては乾燥する作業を繰り返します。
技術的に高度で、かつ長年の経験が必要とされます。


そうして丹念に染められた色は、繊維細胞のすべてに浸み渡り、洗えば洗うほど色は良くなります。
しかも、さまざまな条件で、まったく同じ色は2度と染められない、
「一期一会」の色です


       きはだ



       苅安


       黒百合








  草木で染められた色々の糸

草木染めについての質問 



      牛首紬の草木染めの原料と色を教えて下さい。
   
       主な原料と色の関係は、次のとおりです。

       紫色: 紫草、ロッグウッド、藍+紅花、五倍子など  
       青色: 藍草
        赤色: スオウ、コチニール、紅花、茜草など
        黄色: きはだ、くちなし、 苅安、小鮒草(こぶなぐさ)、うこんなど
       緑色: 黒百合、藍と黄色の掛け合わせ
       茶色: 一位、梅、とちのき、くり、はんのきなど
       ねずみ色: くぬぎ、とちのき、はんのき、五倍子、くりなど


     
牛首紬の草木染めの色の特色は何ですか?

      白山麓周辺の植物から抽出される色は大半が黄色茶色ねずみ色です。
       以前は青色の材料である
山藍が白峰村でも栽培されていましたが

                  現在は見当たりません。
       赤色紫色の無い配色は一見地味ですが、粋人には好まれる色彩感覚です。


    
昔は、庶民の色が制限されていたと聞きますが?

      そのとおりです。

        江戸時代は幕府禁止令により庶民の使用する色彩までが制限され、
        
紅花染(べにばなぞめ)紫根染(しこんむらさき)は庶民には

                     禁じられました。
        これに対してねずみ
納戸(なんど)系統は制限外の色であり、
        この枠内で流行色が作られました。
       
        そして「四十八茶、百鼠」といわれるように、人名、土地名、植物名など

                     を組み合わせた
        様々な色名が江戸を中心に生まれました。

        

   
草木染めで特に気をつけることが有ったら、教えて下さい。

      生活環境の変化から昔なつかしい衣類の虫干しをする家庭も

                  少なくなつていますが、 植物染料で染めた繊維は湿度に弱い欠点があり、

                 一年に一度は繊維に風を通してほしいものです。





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