全体に大きく左上から右下に流れる太い線の色の変化が素敵です。 グレーの濃淡とベージュの色が明るく綺麗なのは、ベースに黄色の色が引かれているからでしょう。 女性を美しく見せるために、色にこだわる滝沢芸術の典型です。 描かれている柄は、俵を担いだり、もちつきなどをしている相撲取り。 また、天狗などのお面が相撲取りの上の段に描かれています。 グレーがかったしゃれた緑色です。 大きさのバランスも面白いと思います。 もう少し大きな絵にしても良いと思われますが、そうしない所が良いのです。 人やお面は、あくまで着る人を引き立てるための柄なので、こじんまりと。 でも、相撲取りらしい体型や、お面の表情などが鮮明に書き表されているでしょう。 これは手描きでさらりと描いたものでは有りません。 糊伏せして糸目で表現しています。 糸目は白の上では映えません。色と色の間に使われる白い線でどこまで表現出来るか?なのです。 上手く表現できたものは、はっきり、すっきりした線となり、遠めからでもくっきりと上質な線や表情が伝わります。 小さく描かれていても、強い張りの有る表情が、お分かりいただけます。 上質なきものとして威力を発揮するのに欠かせないのが、このような糸目の技術です。 さらりと着てくださいね。
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